ベトナム_歴史

ベトナムは歴史において、長い間フランスの植民地でありました。実は、王朝の時代でも中国王朝と激しい争いがありました。フランスの植民地から解放された後、アメリカに侵略されました。ベトナムは戦争とともに歩んできた国だと言われています。

では、どのように独立と自由を勝ち取ってきたのか?今回はベトナムの歴史について紹介して行きたいと思います。

① 植民地の前(北属期)

ベトナム歴史では紀元前2世紀から10世紀半ばにかけて約1000年余りの時期は「北属期」と呼ばれています。ベトナムの北部に隣接した中国王朝の支配を受けた時代であるからです。

中国王朝はベトナムにおいて、同化政策を進めようとしました。当時、中国王朝の抑圧に対して、ベトナム人はいくつかの反乱を起こし、抵抗を続けました。この11世紀の支配を終わらせて、ベトナムの初めに独立にもたらしたのは呉権(ゴ・クエン)であります。彼の軍事戦術で中国の南漢軍と争いで勝利しました。

南漢軍と争いは938年に白藤江で行われました。「白藤江の戦い」の勝利は中国王朝の支配から解放され、最初のベトナムの永遠的な王朝が創設されました。そのためベトナム史において、非常に重大な出来事であります。

「白藤江の戦い」が描かれたドンホー版画

10世紀に入って中国の唐王朝が滅亡し、ベトナムは呉朝(ごちょう)、前黎朝(ぜんれいちょう)、李朝(りちょう)、陳朝(ちんちょう)と王朝が入りかわります。

19世紀後半に至るまで、ベトナムは時には中国からの侵略され、武力で対抗しつつありました。特に、13世紀後半には3度に渡るモンゴルの侵攻を受けましたが、3度も撃退しました。当時ではモンゴル軍は世界の最も強い軍と言われていましたので、小さい国のベトナムがモンゴル軍と争いで勝利したのは今でもベトナム人の誇りであります。

②フランスの植民地

19世紀後半に入ってようやく中国の支配から解放されましたが、フランスの介入によってハノイが占領され、ベトナムは事実上のフランス植民地となります。ベトナムの植民地化を図るフランスは、1883・1884年のフエ条約によってベトナムを保護国化しました。

ベトナム_フランス

ベトナムの最後の皇帝「バオ・ダイ」(写真の右)

フランスの支配下において、ベトナムは北部・中部・南部という3つの区域に分かれていました。彼らは、行政や政治へのベトナム人の参加を最小限に抑え、ベトナムの政府に限られた権力しか与えませんでした。ベトナムの民衆はフランスと阮朝の政権に対して不満を抱え、1900年代になると、知識人の主導で民族運動が高まりました。1930年にはインドシナ共産党が結成され、第二次世界大戦中のベトミン(ベトナム独立同盟)でもホーチミンのもとで共産党が主導的な役割を果たしました。

1945年8月14日には日本政府が降伏を予告し、そこから8月30日まで、ベトミンの主導した「八月革命」が起きました。「八月革命」はベトナム全土における一揆であり、これによって最後の王朝の阮朝が倒されました。

9月2日には、ホー・チ・ミンが臨時政府を代表してベトナム独立宣言をし、国民と世界に向けてベトナム民主共和国の誕生を宣言しました。

ベトナム_歴史

ホー・チ・ミンがベトナム独立宣言を発表

宣言を受け、植民地支配を復活させようとしたフランス軍がふたたびベトナムに進駐してきました。1945年〜1954年ではベトナムがフランス軍との間に激しいインドシナ戦争を戦うことになりました。1954年に起きたディエンビエンフーの戦いではベトナムの勝利でフランスを追い出すことに成功しました。当時、ディエンビエンフーの勝利は世界の人々を驚かせました。また、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの植民地諸国が自立のために立ち上がったと帝国の植民地主義から脱出することを奨励させ、ベトナム歴史に輝かしい勝利と記録されます。

ベトナム_歴史

ディエンビエンフーで勝利し旗を振るベトナム兵

③フランスの植民地から解放した後(ベトナム戦争)

ディエンビエンフーの勝利後、ジュネーブ休戦協定が締結されました。フランス軍はベトナムから撤退し、ベトナムの北部は完全に解放されました。ジュネーブの協定によって、2年後には、ベトナムの南北を統一するための選挙が行われました。ただし、ベトナムを占領しようとしていたアメリカは、この選挙を反対し、ベトナムの南部においてゴ・ディン・ジエムという新しい政権を創立しました。ベトナムは完全に南北に分断されてしまいました。

そして、1965年2月7日、アメリカ軍による北爆によってベトナム戦争が始まりました。

ベトナム戦争の終わりは、1975年4月30日のサイゴン陥落によって、新米政権が倒された時でした。南北統一を経て、1976年にようやく「ベトナム社会主義共和国」として独立を果たしました。

ベトナム_歴史

1975年4月30日、サイゴン陥落、ベトナム戦争が終結

このように、ベトナムは中国やフランスの長い支配、そして日本の進駐、更には独立運動やインドシナ戦争、ベトナム戦争と、激動の歴史を辿りました。ベトナム史における戦争の影響はあまりに大きく、歴史に深く刻みこまれています。


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