米国の研究グループは、食用コオロギを摂取することで、腸内細環境が改善され、全身の炎症が軽減される可能性があるとの研究結果を発表しました(参考:Scientific Reports)。

昆虫食は栄養価が高く、タンパク質が豊富です。そして地球変動による温暖化、異常気象、人口の増加、水不足などの理由で近い将来に世界の食糧難を救う食品として欧米での注目が高まっています。ただし、その健康への影響はまだ十分に評価されていないのが現状です。

そこで、米国ウィスコンシン-マディソン大学ネルソン環境研究所は2017年に康成人男女20例(18~48歳)を対象として、6週間をかけ、二重盲検クロスオーバー食事介入試験を実施しました。参加者は10人ずつ2群に分けました。

最初の2週間(1期)は、①被験食:コオロギパウダー25g含んだ朝食、②対照食:コウロギパウダーを含まない朝食をしてもらいます。次の2週間はウオッシュアウト期間(休薬期間)として通常食にします。最後の2週間(2期)は①と②を入れ替えます。試験前と1期、2期終了時に血液と便試料を採取し、炎症指標や腸内細菌叢のバランスの変化を検討しました。

実験の結果、粉末のコオロギを摂取することで腸内のビフィズス菌が5.7倍に増加し、血漿中のTNF-αが減少したことが分かりました。腫瘍壊死因子のTNF-αは消化器系の炎症に伴って増加することから、減少は腸内の健康状態が全体に改善したからと考えられるとのことです。

このように、毎日の食事に少しコオロギパウダーを入れることでサプリメント摂取は必要がなく、健康的な身体に目指すことができるでしょう。

 

【出典元】 Scientific Report, Impact of Edible Cricket Consumption on Gut Microbiota in Healthy Adults, a Double-blind, Randomized Crossover Trial, 閲覧日2021/05/12, https://www.nature.com/articles/s41598-018-29032-2


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